警視庁保安課はわいせつ物頒布ほう助の疑いでビデ倫を、わいせつ物頒布の疑いで同協会会員の都内のDVD制作会社数社を、それぞれ家宅捜索した。同課は今後、関係者を事情聴取するとともに押収した資料を分析し、審査方法や基準などを詳しく調べる。
AV業界関係者によると、アダルトDVDは編集の際、メーカー側がわいせつな部分にモザイクをかけるなど画像処理を行い、同協会など、それぞれの審査機関が定める基準に従って審査を行う。わいせつ性が低いと判断された作品には、審査済みのシールが張られ市場に出回る仕組み。複数ある審査機関の中でも、ビデ倫は「最も厳しい基準を設けていた」という。
しかし、ここ数年、より過激な作品を求めるファンが増えたため、ビデ倫以外の審査機関に属する「インディーズ系」メーカーが台頭、ビデ倫系メーカーの売り上げは頭打ち状態となっていた。このため、同協会は昨秋に“規制緩和”を実施。これまでモザイクが必要だった「ヘア」や、モザイク消しの範囲を狭めるなど、新たな基準を導入するなどしていた。
あるAV業界の関係者は「最も影響力のある審査機関を取り締まることで、過激さに走る業界にストップをかける狙いがあるのでは」と分析。メーカー社員からは「ファンの要望は増す一方。これからどんな作品にすればいいのか…」と戸惑いの声も聞かれた。
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